かさや地蔵(傘屋庚申)
かさやじぞう・かさやこうしん
解説
観音寺から氷川神社へ行く途中にあるこの庚申塔は、傘屋(かさや)という屋号を持つ家の前にあることから「傘屋庚申」「傘屋地蔵」と呼ばれています。昔の人は、庚申の日の晩は塔の前に皆で集まり、眠らないように一晩中、いろいろなことを話し合っていました。
これは、中国の道教(どうきょう)という教えの中に、「人間の体には「魂(コン・たましい)、魄(ハク・たましい)、三尸(さんし)という三つの霊が宿っていて、人が死ぬと魂は天へ昇り、魄は地下にはいるが、三尸は鬼となって勝手に遊び歩くことができる。
三尸は人が生きている間にも、60日に1回だけ体から抜け出せる。
その人が眠った隙に抜け出した三尸は天帝(天の神様)にその人の悪い行いや悪い心を告げ口する。
すると天帝はその人の寿命を縮めてしまう」という教えがあります。
三尸が抜け出す日というのが庚申の日なのです。
所在地 | 浮間2-24-28 |
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