旧岩淵水門(赤水門)

きゅういわぶちすいもん(あかすいもん)

解説

かつて「荒ぶる川」という名のとおり氾濫を繰り返した荒川。旧岩淵水門はその要として、大正5年から8年間の歳月をかけて建設されました。工事を監督したのはパナマ運河建設に携わった青山士(あおやまあきら)です。以来、荒川下流域にすむ人々の暮らしを洪水から守ってきました。

昭和30年代の改修工事で赤い色に塗りかえられたことから「赤水門」という愛称で地元の人々に親しまれているこの水門は現在は、水門としての役目を終え、下流にある青い岩淵水門が役割を果たしています。 旧岩淵水門は歴史的建造物として東京都より選定されています。

旧岩淵水門のすぐ横に架かる橋から、水門を間近で見ることができます。

そして、この橋を渡りきったところにあるのが「荒川赤水門緑地」。 小さなスペースですが、ここから眺める荒川上流の景色は川縁から見るものとはまた違った趣があります。

緑地には荒川リバーアートコンテスト特賞を受賞した、青野正さん作の『月を射る』というオブジェがあります。流れる河を背景に「形あるものの消えゆく時間」を考えさせられる空間です。

また、この中州の木立のなかに「草刈の碑」があります。昭和13年8月から行われた「全日本草刈選手権」を記念したものです。選手権自体は戦争によって中止されてしまいました。

所在地志茂5ー42ー6付近
連絡先 国土交通省 荒川下流河川事務所 岩淵出張所
03-3901-4240

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