北向地蔵堂

きたむきじぞうどう

解説

堂の中央にある地蔵菩薩は「疣取(いぼとり)地蔵」「身代(みがわり)地蔵」ともよばれています。

かつては浮間村の北の入り口に外向きに建てられていたもので、病気や悪霊が村に入れないようにするためです。

またその左右には庚申待供養塔が、その奥には中世につくられた阿弥陀三尊種子の「月待供養板碑」(つきまちくよういたび)があります。

板碑は、二十三夜の月例の夜、この地に住む人々が碑のもとに集まり、飲食をしながら月の出を待つ「月待供養」(つきまちくよう)という行事をおこなっていたなごりです。大正11年の河川工事の際、氷川神社(ひかわじんじゃ)付近で発見されたものです。

説明板北区教育委員会設置文化財説明板/北向地蔵堂
所在地浮間2-4地先
連絡先 飛鳥山博物館事業係
03-3916-1133

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