平井保昌の杉跡

ひらいやすまさのすぎあと

解説

平井保昌は源頼光につかえた武士で「一人武者」とよばれ、渡辺綱(わたなべのつな)や 坂田金時(さかたのきんとき)などの「四天王」とともに世に知られた人物です。

伝説によれば、保昌が東国を巡視したときに十条の崖下を通り、岸村の波打ち際で昼食をとりました。 ところが箸がなく、かたわらの杉の小枝を箸の代わりにしました。使い終わった箸を地面にさして 「源氏万代に栄えるものならば、この箸、根や葉を生じて繁茂せよ」と念じました。 すると不思議なことに小枝は幹の周りが3メートルもの巨木となったのです。

この杉は明治43年に嵐で倒れてしまいましたがこれを惜しんだ村人が碑を建てました。

現在では地元商店街が保昌とその妻・和泉式部(いずみしきぶ)にちなみ、 「開運出世杉箸」の製作を行っています。また、新たな杉の植樹も行いました。

説明板北区教育委員会設置説明板/平井保昌の杉跡
所在地東十条1-7-11地先
連絡先 飛鳥山博物館事業係
03-3916-1133

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