王子大坂
おうじおおさか
解説
王子大坂は別名地蔵坂、うつり坂、宇都布(うとう)坂などとも呼ばれていて、日光御成道の急坂です。王子神社の東北端から王子稲荷への道と分かれて西北に登る古い道で、徳川将軍の日光参詣の道筋でした。地蔵坂は旧名で、坂の登り口に「王子子育地蔵」があることにちなんでいます。宇都布坂は、海鳥の善知鳥(ウトウ)のくちばしのように台地が平地に突き出ている場所のことで、切り通し坂のことだという説もあります。
この坂の下にはかつて上郷用水が流れ、三本杉橋(さんぼんすぎばし)が架かっていました。三本杉橋のたもとの石は現在も残っています。
この王子大坂の登り口から、日光御成道(岩槻街道)に別れて西へ登る坂が権現坂です。権現坂の名は、この坂の登り口が王子権現(王子神社の旧称)の境内の崖に接しており、神社の表門への坂道でもあることから由来しています。
所在地 | 岸町1ー6 |
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